専用線ヒストリー 特集 砂川駅 三井専用鉄道と川口砂利鉄道 本書はコアな産業用鉄道や廃線マニアを唸らせる砂川駅（北海道）に存在した「専用線」の歴史を深く掘り下げた、非常に貴重な研究誌。大手出版社が取り上げることの少ない専用線という特殊分野に光を当て、詳細な調査と綿密な資料収集に基づいてまとめられています。 本書が焦点を当てるのは、かつて石炭や砂利の輸送で砂川の産業を支えた「三井専用鉄道」と「川口砂利鉄道」 これらの専用線の歴史はもちろん、砂川駅構内の変遷を示す詳細な平面図（昭和15年頃、昭和53年頃など）、専用線の変遷、輸送状況までを、当時の貴重な写真や図面を用いて徹底的に解説しています。特に、北海道炭礦鉄道（北炭）の創設から砂川駅の発展、そしてその輸送を支えた三井物産砂川木挽工場や川口砂利との関係性が、郷土史的な側面からも深く掘り下げられています。 単なる写真集ではなく、砂川市郷土資料室、滝川市郷土館、北海道博物館、北海道大学附属図書館北方資料室といった公的機関の協力を得て編纂された、学術資料級の同人誌です。 専用線は、設立した企業や自治体の発展に欠かせない存在でありながら、廃線となるとその痕跡は速やかに消滅し、記録すら乏しくなりがちです。それゆえ、詳細な配置図や沿線写真、歴史的経緯を体系的にまとめた資料は、現地の遺構巡りや鉄道史研究において高い価値を持ちます。 北海道、特に空知地方の石炭・産業鉄道に情熱を傾けるマニアにとって、この一冊は単なる本ではなく、失われた地域の歴史と鉄道の姿を現代に蘇らせるタイムカプセルと言えます。 限定的な流通である同人誌形式で発行されているため、その稀少性も相まって、見逃すことのできない逸品です。 2023年 空知鉄道遺産研究所 B5版 58ページ 第二版 #ほかの「軽便ナロー専用線」はこちら #ほかの「廃止私鉄関連品」はこちら #ほかの北海道本・資料類はこちら #ほかの「JR北海道」はこちら #ほかの「北海道廃止線関連品」はこちら #廃線跡 #廃止鉄道 #廃線探索 #専用線 #砂川駅 #三井専用鉄道 #川口砂利鉄道 #北海道鉄道 #北海道炭礦鉄道 #北炭 #廃線 #鉄道遺産 #空知鉄道 #産業遺産 #石炭輸送 #砂利輸送 #鉄道史 #産業鉄道 #同人誌 #郷土史 #鉄道研究