木彫り能面　長霊べし見 能面の長霊べし見(ちようれいべしみ)の名前は長霊という面打ちの名前に由来する。[烏帽子折]　[熊坂]に登場する熊坂長範の役柄に用いられる専用面で、濃い眉と豊かな髭が大盗賊の貫禄を漂わせる。金冠を施した目が驚いたようで愛嬌も感じられる。 眉間のｗ字状の皺(しわ)のやわらかさ、一文字に閉めた口の下方の隆起、頬のふくらみの自然な表現な髭の毛描きも勢いがあり、先端が蕨(わらび)のように丸まり渦を作るなど剽(ひよう)軽(きん)な顔に似合って面白いお面です。 サイズ 　　　縦　　　約　225mm 横　　　約　160mm 厚さ　　約　160mm 素人撮影のため色彩、形状等に多少の誤差があるかも知れません。写真はご参考にお願いいたします。 手入れ等は和彩色のため乾拭きのみ、また直射日光は厳禁でお願いいたします。