JOY-7SAは、富士通の8ビットパソコン「FM-7」および「FM NEW7」向けに登場した非公式ジョイスティックデバイスで、当時のゲーム操作性を大きく改善するために工夫された周辺機器です。 ◎特徴と構造 - 接続方式：FM-7本体のキーボードとマザーボードの間に物理的に割り込ませる形で接続します。FM-7にはジョイスティックポートが標準搭載されていなかったため、このような独自の接続方法が採用されました。 - 入力方式：ジョイスティックの各方向に対応するキー入力（テンキーの「4」「6」「8」「2」など）を物理的にエミュレートする仕組みです。中央位置では「5」キーが押された状態と同等になり、キャラクターの動作を停止させる役割を果たします。 - 筐体加工が必要：本体にケーブルを通すため、FM-7の筐体に穴を開ける必要があるという大胆な改造が前提となっていました。 ◎背景と意義 FM-7はもともとビジネス用途を想定して設計されていたため、ゲーム操作に最適化されたインターフェースが存在せず、テンキーでの操作は非常に扱いづらいものでした。JOY-7SAのようなデバイスは、ゲームプレイの快適性を飛躍的に向上させる手段として、当時のユーザーにとっては貴重な存在だったのです。 ※未使用品です。 ※動作は未確認なので「ジャンク品」として出品します。