60年代からアンダーグランド、アバンギャルドな活動をしていた編集者、川仁宏のボイスパフォーマンス作品。今は亡き東京のインディレーベルＰＳＦからのリリース。 編集者としては、稲垣足穂、唐十郎、笠井叡、赤瀬川原平、アルトー、バタイユなどを手掛けたほか、ハイレッドセンターなど前半芸術とも関わり、美学校を創設した人物とのこと。 音楽方面では灰野敬二や小杉武久との共演をきっかけに活動始めたそうです。 声のほか、輪ゴムなど生活用品や廃品などを使ったパフォーマンス。絶叫やノイズではなく、息づかいやガサガサとした物音が淡々としつつも不穏な雰囲気を醸し出す中、唐突に言葉（テキストリーディング？）が現れたりします。 ジャンルに当てはめるなら、音響詩になるのかもしれませんが、予備知識なく聞くと怖いです。 難解で万人にはお勧めできませんが、マニアックなものに興味ある方はどうぞ。