15年以上前、仕事で中国に海外出張する機会があり、仕事の合間の休日に北京の故宮博物館を見学した折、博物館にあるお土産屋さんで日本人向けのお土産用として売っていた文具四寶を見つけました。 実物は、故宮博物館に展示していると書かれていますが、故宮博物館では展示物が非常に多く、実物を見たかもしれませんが、見た記憶はありません。 私も60歳の還暦を迎えていた時期でしたので、はがきや手紙を毛筆で書くのも趣があると思い、そして工芸品としても面白いと思い、中国のお土産を兼ねて買いをしました。 しかし、精々万年筆で書く程度でしたので、毛筆で書くのは私にはハードルが高くて全く使うことなく、机の引き出しにしまったままになっていました。 毛筆で小さな字を書かれる方や骨董品に興味がある方に、有効に活用して頂ければと思い出品致しました。 説明文が日本語で書かれていますので、参考にして下さい。 これらの製品は、清朝第4代皇帝乾隆の実際に使っていた物を模造したものと書かれています、 添付されている説明文は、故宮博物館にある実物について説明した文章ではないかと思いますが、この品物そのものについての説明のようにも思われます。 *硯の材質は、魚子石です。本物の魚子石の硯を見たことがありませんが本物なら、お値打ちものだと思います。 *印鑑の材質は、青天石と書いてありますが、青田石の間違いだと思います。 *墨は、皇帝のものとそっくりに造形されています。 *毛筆は、オオカミの毛で作られています。 *朱肉入れに描いてある青龍は第4代皇帝の紋章であり、200年前に製造された青磁です。朱肉も中国の伝統的な技法により作られています。 *これらの製品は、すべて手作りと書いて有ります。 *墨と朱肉入れの陶器には乾隆年製の銘がありますが、お土産用として売られて、模造品とありますので、乾隆年代のものではないと思います。 当時の中国では、まともなお土産屋さんでもこのようなことが当たり前のことでした。 これらはお土産用に、実物を模してミニチュアサイズで作られたものだと思います。 サイズは、物差しを一緒に撮っていますので、それを参考にして下さい。
9 小時前