【北海道道東地史】網走湖と女満別のアイヌ語地名 北海道の網走湖と女満別周辺のアイヌ語地名について、詳細かつディープに掘り下げた稀少な研究書です。著者の伊藤せいち氏が、膨大な資料や現地調査に基づき、地名一つ一つの由来や変遷を丁寧に解説。 特に、地理や地勢に関わる専門家や愛好家、地名マニアにはたまらない一冊で、網走川の河口から網走湖、女満別川流域に至るまで、当時の地名が現在の地図上のどこにあたるのか、古地図や古い文献、さらには現地での聞き取りといった多角的な情報から突き止められています。本文中の記述だけでなく、手書きの地図や当時の写真が豊富に掲載されており、地名の変遷や地理的な関係性を視覚的に理解できるのが魅力。 本書は、大手出版社ではないオホーツク文化資料館からの発行で、一般の書店にはあまり流通しない書籍。特定の地域、それもアイヌ語地名という専門的なテーマを深く追求した資料は、郷土史家や地理学の研究者にとってはもちろん、当時の網走・女満別周辺の様子を今に伝える貴重な資料です。 たとえば、「イチャン」「クチャロ」といったサケ・マスの産卵に関わる地名や、当時の和人による文献に記された地名の記述が現代の地名とどう結びつくかなど、単なる地名解説に留まらない、文化人類学的な側面や歴史的な背景にも触れられており、知的好奇心を大いに刺激してくれます。 1990年11月1日 オホーツク文化資料館 A5版 165ページ #こだわりの旅行ガイド・地図はこちら #ほかの北海道本・資料類はこちら #アイヌ語 #アイヌ語地名 #網走湖 #女満別 #網走川 #オホーツク #北海道地理 #郷土史 #地名研究 #地形 #古文献 #伊藤せいち #オホーツク文化資料館 #限定本 #稀少 #歴史資料 #北方民族 #河川 #湖沼