美しい菫色（すみれ色）のモダンで上品な大島紬 現在ではとても希少な手機（手織り、糸縒りから染め織りまで完全なる手仕事で作られたもの）による上質かつ上品な大島紬です。 深く温もりのある菫色（すみれ色）の絹地に 蚊絣（かがすり）と呼ばれる非常に細かな星絣が 織り込まれた、伝統工芸にふさわしい染色の美。遠目には無地に見えながら、間近で見ると 驚くほど細やかな絣が無数に現れます。 艶やかでなめらかなハリのある正絹の光沢に見惚れ、１平方cmに25個ほどの蚊絣が細やかに織られた技術力の高さ、手織りの温かみに感動する一枚。 昭和のものですが、糸の衰えも見受けられません。きものを完全にほどいて反物の状態に戻して洗い、新たに糸目を整える「洗い張り」を施した後、日本のきもの仕立て界の頂点である工房のひとつ「一衣舎」さんで仕立て直していただきました。 裏地はすべて新しいものに換え、裾よけも 表地のすみれ色に合わせて品よく新調しています。 身長150〜165cmほど、痩せ型〜中肉の方に、 体格に合わせてスマートに着ていただける寸法です。 寸法 身丈 4尺1寸（約155.4cm） 裄 1尺6寸5分（約62.5cm） 肩幅 8寸（約30.3cm） 袖幅 8寸5分（約32.2cm） 袖丈 1尺3寸（約49.cm） 前幅 6寸（約22.7cm） 衽幅 4寸（約15.2cm） 後ろ幅 7寸5分（約28.4cm） 流行り廃りのない普遍的な柄ゆえ、とてもモダンで品よく着られる大島紬。もともとはカジュアルな種類のきものでしょうが、現代の感覚ではもっと自由に幅広く、日本が誇る衣文化として楽しんでよいのではと思います。粋でおしゃれな普段着としてはもちろん、総シルクのジャパニーズドレスとして、パーティーなどの華やかな場にもぴったり。海外の方にも理屈抜きに美しさと気品が伝わることと思います。本当におしゃれで上品で美しい一枚です。 なかなか着る機会がなく眠らせておくにはもったいないお品のため、活かしてくださる方に楽しんでいただけたら幸いです。